坐骨神経痛や太ももの裏側の痛み~ハムストリングス~
2020.03.24
こんにちは、三鷹・吉祥寺の鍼灸院はりきゅうmoreの谷本です。
みなさまは日頃ストレッチはしていますか?
普段あまりストレッチ出来ていない場合、前屈をしたときに太ももの裏が硬くなっていると感じる方が多いと思います。
今回は、硬くなりやすい太ももの裏側の筋肉「ハムストリングス」について。
ハムストリングスの筋肉の構成
ハムストリングスは1つの筋肉ではなく、「大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋」の筋肉で構成されています。
内側は半膜様筋と半腱様筋、外側は大腿二頭筋に分けられます。
(引用 VISIBLE BODY)
このように、これらの筋肉は坐骨(脚の付け根)から始まり、膝の内側と外側まで付いてきます。
股関節と膝関節をまたいで付くため
①膝を曲げる
②股関節を伸展する
③骨盤を後傾させる
など、さまざまな動きに関与します。
デスクワークで座りっぱなしになると膝を曲げた状態が続くためハムストリングスは縮こまります。
また座面による圧迫のため血流を悪くするため筋肉をこわばらせ、トリガーポイントも形成されやすくなります。
ハムストリングスが硬くなると
デスクワークや車の運転での長時間の座位姿勢の他、ウォーキングやランニングやジャンプ動作などスポーツでの過負荷などでハムストリングスにトリガーポイントが形成されると
・坐骨周辺(脚の付け根)~太ももの裏側の痛みや痺れ
→これは坐骨神経痛と間違えれることが多いです。腰やお尻周りの神経の問題ではなくハムストリングスのトリガーポイントの可能性があるため注意が必要です。
・膝痛
→膝の内側や外側、膝裏などに痛みをだすことがあります。これは変形性膝関節症と間違えられることがあります。
・腰痛
骨盤を後側に傾けるため腰やお尻の筋肉にも影響を出します。慢性腰痛にお悩みの方はハムストリングスも緩める必要があります。
・姿勢異常
→骨盤の後傾に伴い、腰椎の前弯が減少すると腰だけではなく、背中や肩まで影響してきます。頭を前方に突き出すような姿勢になるため肩こりや顎関節症などにも間接的にかかわってきます。
・肉離れのリスク増
→スポーツをする方は特にしっかり緩めておきましょう。疲労の抜け方もかなり変わります。
ハムストリングスを緩める
ハムストリングスを緩めることで上記の症状を改善できる可能性があります。
セルフケアはハムストリングスのストレッチやボールを使ってのマッサージなどがあります。
気になる方はお気軽にお聞きいただければと思います。
また、座っている際に座面に大腿の後部を圧迫しすぎていないかの工夫や、足が床につかないような場合はフットレストを利用するように気を付けましょう。
緩める方法はストレッチや筋膜リリース、マッサージなどがありますが、トリガーポイントが活性化して痛みが出ている場合は、鍼にてピンポイントにアプローチしてあげることで早期の改善が見込めます。
トリガーポイントは筋肉の伸長を妨げるため、トリガーポイントが活性化している状態でいくら伸ばそうとしても効果的なストレッチになりません。
痛みのポイントをケアしたあとに、ご自宅でのセルフケアを行うことをおすすめいたします。
もし太ももの裏や膝、腰などに症状がありましたらお早めにご相談ください。
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※この情報は鍼灸師として16年間第一線で活躍した院長 谷本 康が記述しており、日本で代替医療に分類されている国家資格を持っております。当院では、鍼灸療法について正しい知識をお伝えするために日々努めております。痛みなどのお悩みの方は是非当院までお越しください。(※鍼灸療法には、個人差がありますので、予め十分な時間を確保の上、説明を行います。)