【首肩こり・眼精疲労・頭痛】後頭下筋群のトリガーポイントと鍼灸
2023.03.28
こんにちは、三鷹鍼灸院はりきゅうmoreの谷本です。
今回は、首肩こりや頭痛や眼精疲労に深く関わる後頭下筋群とトリガーポイントについてです。
自律神経など全身のさまざまな不調にも繋がる後頭下筋群。ぜひご覧ください。
トリガーポイントの定義や療法など、詳しい説明については以下のリンクをご参照ください。
後頭下筋群
後頭下筋群は
①小後頭直筋
②大後頭直筋
③上頭斜筋
④下頭斜筋
で構成され頭蓋骨と頸椎1番と2番を繋ぎます。
後頭下筋は後頭部と首の付け根の最深部にあり、頭部の後屈や側屈、回旋の動作に関わります。
また、頭や首を動かさずに目をキョロキョロと動かす際にも収縮が起こります。
首の後ろに手を当てて、目線を上下に動かすときに大後頭直筋が、左右に動かすときに下頭斜筋の収縮を感じることができます。
後頭下筋の特徴
この筋肉の機能が低下する(トリガーポイントが形成される)と
・首こり、肩こり
・頭痛
・めまい
・眼精疲労
・慢性的な疲労感
・自律神経の乱れによる症状
などが出現しやすいと言われています。
後頭下筋周辺は、椎骨動脈や頸動脈といった脳への血液供給に関わる重要な部位となり、大後頭神経や小後頭神経といった神経も走行しています。
また他の筋肉と違う特徴として、ゴルジ腱器官や筋紡錘と言われる、頭部の位置を監視するセンサーが多く集まります。
筋紡錘には、筋肉の緊張の調整やストレスや交感神経の緊張に関わり、自律神経への影響に大きく関係すると言われています。
血管や神経、センサーや自律神経などが絡むため、後頭下筋は負担がかかりやすく、コリやトリガーポイントが形成されやすく、首コリ肩こりだけではなく、全身にさまざまな不調を引き起こすと考えられています。
後頭下筋に負担がかかる要因
①ストレスや自律神経の乱れ
仕事やプライベートが忙しくストレスを多く感じている場合、筋紡錘が反応して交感神経の緊張状態が慢性化すると言われます。
その際、筋紡錘を多く含む後頭下筋には強い負担がかかります。
②姿勢
スマホを見るうつむき姿勢や、デスクワークなどによる、いわゆるストレートネックは大きな負担となります。
いつも頭が前方に出ているような状態の方は要注意です。
③目の酷使
後頭下筋は、目と連動して収縮するためスマホやパソコン作業など1日中目を酷使していると目の疲れと共に首も凝ってきます。
後頭下筋のケア方法
後頭下筋のケアには、姿勢の見直しと、身体のリラックスや目を休めることが重要だということが分かったと思います。
しかし、コリやトリガーポイントが形成されるとなかなか自力でしっかりと緩めることは難しくなります。
後頭下筋は首の最深部に位置するため直接触れることができません。
そのため、マッサージや整体ではなかなかアプローチできない部位となります。
そこで鍼灸施術の出番です。
鍼は細かい筋肉のポイントや深部にしっかりとアプローチすることが可能です。
しつこい首肩こりや頭痛、眼精疲労にお困りの方は、ぜひ後頭下筋へのトリガーポイント鍼灸施術をお試しください。
※この情報は鍼灸師として16年間第一線で活躍した院長 谷本 康が記述しており、日本で代替医療に分類されている国家資格を持っております。当院では、鍼灸療法について正しい知識をお伝えするために日々努めております。痛みなどのお悩みの方は是非当院までお越しください。(※鍼灸療法には、個人差がありますので、予め十分な時間を確保の上、説明を行います。)